虫歯や歯周病にかかったら、できるだけ早く適切な治療をすることが大切です。でも、それよりももっと重要なことがあります。それは、「予防」です。
虫歯や歯周病にかかって一度治療を行うと、歯や歯ぐきはダメージを受けてしまいます。治療を行えば病気の進行を止めることはできますが、もう元の状態に戻すことはできません。つまり、歯や歯ぐきを健康に保つためには、治療より予防が肝心なのです。
予防の基本は毎日のブラッシングですが、それだけではお口の中の汚れをすべて落とすことはできません。歯科医院で定期的に専門的なクリーニングを受け、歯を虫歯や歯周病から守っていきましょう。
国立市では、職場などで歯科健康診査を受ける機会のない市民(40歳以上)に対し、年度に1回、無料にて歯科健康診査を実施しています。受診場所は、国立市歯科医師会会員の診療所となっており、当院でも受けていただけます。これを機会に定期的にお口のチェックを受け、お口の健康を維持しましょう。なお、ご希望があれば、有料にはなりますが、お口のクリーニングもおすすめしています。
ブラッシング指導 |
患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて注意すべきブラッシング時のクセやみがきにくい箇所、歯や歯ぐきへの歯ブラシのあて方、動かし方などを含めた適切なブラッシング方法を指導します。また、歯ブラシなどのデンタルケアグッズの選び方もアドバイスいたします。 |
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PMTC |
専用機器を用いた歯のクリーニングです。普段のセルフケアでは落としきれない歯と歯の間、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)などに溜まったプラークや歯石などの汚れを徹底的に除去し、虫歯や歯周病を予防します。軽度の着色の除去や口臭予防にも効果があります。 |
フッ素塗布 |
歯質を強化するはたらきを持つフッ素を歯に直接塗布することで、虫歯菌の出す酸に対する抵抗力を高め、虫歯になりにくい歯にします。また、フッ素には再石灰化を促すはたらきもあるため、ごく初期の虫歯なら治癒が期待できます。定期的に行うと虫歯予防に効果的です。 |
定期検診 |
お口の環境は常に変化しているため、定期検診が欠かせません。定期検診で虫歯や歯周病の有無をくまなくチェックし、変化をしっかり確認・記録することでお口の状況を把握し、適切な予防処置のご提案へとつなげます。 |
他人と顔を合わせて話をするときに、気になるのが口臭。デリケートな問題であるため、ご家族であってもなかなか指摘してもらえず、自覚しにくい傾向があります。
口臭にはさまざまな原因がありますが、それをつき止めて適切な治療を行うことで症状を改善させることが可能です。当院では口臭治療を行っておりますので、口臭が気になる方はお気軽にご相談ください。
口臭の原因には、次のようなさまざまなものがあります。口臭は、身体の病気などが原因となることもありますので、健康チェックのためにも口臭に注意することをお勧めします。
原因1:食べ物・飲み物 |
食べ物やお酒などの強い臭いが血液中に溶け、口臭となります。 |
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原因2:ストレス・ホルモン |
人間関係などなんらかのストレスがかかったとき、また女性の生理中、妊娠中などホルモンの状態に変化があるときなどには、口臭が強くなります。ほかにも、起床時、空腹時などに、一時的に口臭が現れることもあります。 |
原因3:虫歯・歯周病 |
虫歯や歯周病が重度にまで進行すると、口臭が現れます。しかし、治療をしていても口臭が強いという場合には、内科的、または免疫性の病気である可能性があるため、治療が必要です。 |
歯科医院でブラッシング指導を受け、正しいブラッシングを身に付けましょう。とくに「朝起きてすぐ」と「夜寝る前」が肝心です。
歯にこびり付いたプラークや歯石を取り除く専門的なクリーニングなどを受け、口臭の原因を取り除きましょう。
虫歯や歯周病は、口臭の原因となります。口臭予防には、お口の健康状態を整えることが大切です。
食後に緑茶や牛乳、レモン、梅干しなどをとることには、口臭の予防効果があります。
日常生活の中でできる、簡単な口臭予防をご紹介します。
就寝中はだ液の分泌量が減るため、起床時にはお口の中は細菌でいっぱい。また、乾燥して口臭が強くなっていることもあります。寝る前に細菌をしっかりブラッシングすることで繁殖を減らし、また起床時にもしっかりブラッシングしましょう。
お口が乾燥すると強くなる口臭。乾燥を防ぎ、自浄作用を得るために、よく咬んでだ液の分泌を促しましょう。また「水分をこまめにとる」「水分の多い和食を中心にとる」「寝る4時間前には飲食しない」なども効果的です。
お口の乾燥は口臭の敵。口臭が気になったらとにかく舌を動かし、だ液の分泌を促して自浄作用を高めましょう。